快闘キッドのメモ帳

文学作品や自分で翻訳した訳のメモ帳なのだ

ニーチェの挑戦 おいらの解答

某掲示板で、ニーチェの得意な人から下記の英文を分かりやすく説明するよう挑戦を受けた。

 

<問題>

意訳して読者に分かるように説明してみなさい

 Respect and modesty in presence of sleep!

That is the first thing!

And to go out the way of all who sleep badly and keep awake at night!

Modest is even the thief in the presence of sleep:he always stealth softly through the night.

Immodest, however, is the night-watchman;immodestly he carrieth his horn. 
No small art is it to sleep:it is necessary for that purpose to keep awake all day.
『NIETZCHE ULTIMATE COLLECTION』EVERLASTING FLAMES PUBLISHING
から引用

 

英文としては難しくないが意味がとりにくい。

ご丁寧に『NIETZCHE ULTIMATE COLLECTION』のヒントがあるので、昔読んだことのある「ツァラストラはかく語りき」の一節であるとピンと来た。

ならば英文でなく原文(ドイツ語)でないと意味が曖昧になるので、原著を探した。

それが以下の独文。

 

Ehre und Scham vor dem Schlafe!

Das ist das Erste!

Und Allen aus dem Wege gehn, die schlecht schlafen und Nachts wachen!

Schamhaft ist noch der Dieb vor dem Schlafe: stets stiehlt er sich leise durch die Nacht.

Schamlos aber ist der Wächter der Nacht, schamlos trägt er sein Horn.

Keine geringe Kunst ist schlafen: es thut schon Noth, den ganzen Tag darauf hin zu wachen.

これを見ればわかるように、 英文と比較すると独文のほうが分かりやすい。

ところどころ古いドイツ語がつかわれているが類推して翻訳できた。

es thut  Noth=es tut not  それは必要だ

この文章はツァストラが評判の賢者の話を聞きに行ったときに、賢者が語った内容。

********

眠りの存在を誇れ!そして恥よ!(熟眠を誇れ!不眠を恥よ!ってこと)

これこそが一番重要なのだ!(この賢者は睡眠が何よりも重要だと主張しているのだ)

そして良い眠りが得られず一晩中起きている連中に近づくな!

盗人でさえ睡眠の前では慎み深くなるのだ:なぜなら奴は夜中にいつも音を立てずに盗みを働く。

しかし恥知らずなのは夜警なのだ、奴は恥知らずにも角笛をぶら下げている。

睡眠はそんなに簡単な業ではない:そのために一日中起きていることが絶対に必要なのだ。

********

 

とまあ、こんな内容なのだ。

このあとツァストラが意見を述べている。

興味がある人は日本語翻訳を読んでください。

日本語翻訳はドイツ語から直接翻訳しているのでわかりやすい。

英文は英文の性格上意味が曖昧になり判り難い。

おかげで少しドイツ語の復習ができ、ニーチェも少し復習できた。

ま、こんなもんでしょう。(^^♪